戦いで熱いなアニメ映画ランキング 6

あにこれの全ユーザーがアニメ映画の戦いで熱いな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年01月11日の時点で一番の戦いで熱いなアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

74.0 1 戦いで熱いなアニメランキング1位
魔法少女リリカルなのはThe MOVIE 1st(アニメ映画)

2010年1月23日
★★★★★ 4.2 (473)
2811人が棚に入れました
自称・平凡な小学3年生高町なのはは言葉を話すフェレットが負傷し倒れているところを発見、保護する。フェレットの正体は異世界ミッドチルダからやってきた少年ユーノ・スクライアだった。\n 彼がこの世界に来た理由。それは彼が発掘したロストロギア(異世界に存在した高度な魔法技術の遺産)「ジュエルシード」が散らばってしまったためであった。成り行きから事情を知ったなのはは、ユーノと共にジュエルシードを集め、封印することを決意した。

声優・キャラクター
田村ゆかり、水樹奈々、水橋かおり、桑谷夏子、高橋美佳子、五十嵐麗、浅野真澄、松岡由貴、久川綾

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

このアニメ、私、おススメします。

魔法少女リリカルなのは1期の劇場版。
新装オープン、コンパクト版総集編です。

TV版に比べ、以下の点が勝っています。
・作画が美しい。
・戦闘シーンがド迫力
・TV版の中だるみをざっくりと削除
・面白密度が濃い
・フェイトさんの過去話が充実
と言うことで、TV版は見なくても問題ないです。

温かい家族の中で何不自由なく育ったなのは。
悲しい生い立ちのため心を閉ざしたフェイトさん。
一方的にフェイトさんが仕掛けた戦いの中で、なのはの執拗な思いやり攻撃による二人の関係の変化は、このアニメの最大の見せ場かつ感動ポイントです。

この作品は、人に視聴を薦めない私が、珍しくおススメする熱血友情アニメです。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 34

disaruto さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

「名前を呼んで」

制作はセブン・アークスで原作はゲームです。
ジャンルは魔法少女ファンタジーです。


普通の小学三年生、高町なのは。
一匹のフェレット、ユーノを拾ったことで、彼女の運命が変わり始める。
彼女は魔法少女となり、ユーノが探している「ジュエルシード」を集めることに協力していく。


2時間ちょいのほぼ総集編映画。
いやー、個人的にはいい映画だったw

まず私は一期を最初に見ているわけです。
一期でも結構感動しちゃったのですが、今作はそれの強化版といったところでしょうか。
日常のシーンをバッサリカットし、なのはとフェイトに焦点を置いた構成です。
話の大筋は一緒ですがところどころ違う点もあります。
戦闘場所や戦闘シーンもほぼ一新といってよいでしょう。

元々私が一期を評価している点は二人の描き方が上手だったからです。
直線的な正義vs悪ではなく、どちらも正義であり、それぞれの事情がある。
事情の描き方が上手かったから評価している節があります。
本作では短い時間ながらもそれが色濃く描かれていました。
普通にTVシリーズを見るよりも感情移入しやすいのではないでしょうか。


総括して、なのはシリーズを見ていても見ていなくても楽しめる内容だと思います。
現代人は時間がないので、興味があればサクッと見てみるのも良いかもしれません。
どうでもいいですが、安かったので中古BDをポチってしまったw

投稿 : 2025/01/11
♥ : 33

チュウ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7

流石!!の一言に尽きる。

評価としては、タイトル通り「流石!!」の一言に尽きます。
原作から名作として呼び声の高い、この作品を素晴らしい映画にしてくれました!!

今作は、「魔法少女リリカルなのは」をベースにした完全新作のアニメ映画。
とは言え、基本的にテレビアニメ版に忠実な構造。
相違点は、なのはとフェイトのコスチュームが、テレビアニメ版とは若干違うこと。
テレビアニメ版には登場しなかった新キャラ、リニスが登場することが挙げられる。

アニメーションのクオリティは格段にアップ!!
そして、1クール分のアニメを上手く集約しつつ、リンディ・ハラオウンの過去について詳しく触れている点は評価できます!!

そして音楽の良さは圧巻!!
個人的にはinnocent starterは好きでしたが、今回もそれに匹敵する名曲ばかり!!
水樹奈々の歌うPHANTOM MINDSは流石ですね~♪
やはり、なのは作品には水樹の歌は必須!!なのはと言えば、水樹!!そんなことを思わせる名曲でした☆★
また、戦闘シーンの挿入歌Don't be longはアニメーションとマッチしていて素晴らしい!!これも評価できます!!

声優陣は言うまでも無いでしょう。そう、無敵です!!
田村ゆかり、水樹奈々の2トップは鉄板!!そこに、豪華声優陣を揃えていますからホントに無敵ですよww

投稿 : 2025/01/11
♥ : 27

70.4 2 戦いで熱いなアニメランキング2位
バケモノの子(アニメ映画)

2015年7月11日
★★★★☆ 3.8 (639)
4229人が棚に入れました
原作・脚本 細田守監督。


舞台となるのは、人間界のほか、動物のようなバケモノが住む「渋天街」が存在する世界。

人間界「渋谷」から「渋天街」に迷い込んだ一人ぼっちの少年が、強いけれど身勝手なために孤独だったクマのようなバケモノの剣士・熊徹と出会うことで物語が展開する。

少年は熊徹の弟子になり、九太という名前を与えられ、彼と共に修行や冒険の日々を送ることになる。


声優・キャラクター
役所広司、宮﨑あおい、染谷将太、広瀬すず、山路和弘、宮野真守、山口勝平、長塚圭史、麻生久美子、黒木華、諸星すみれ、大野百花、津川雅彦、リリー・フランキー、大泉洋
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

“新冒険活劇”の意味は分からずじまいでしたが・・・

2018.08.11記


「時をかける少女」に続き「未来のミライ」公開記念で地上波で放送していたのを鑑賞。
細田監督作品は「おおかみこどもの雨と雪」「時をかける少女」に続き3作目の鑑賞となります。


今日も渋谷駅周辺は外国人で溢れ、きょろきょろしながら歩いたり、めいめい写真を撮ったりして楽しんでますね。これだけ多くの作品で取り扱われる街ですからなんの聖地巡礼かはさっぱりわかりません。ハチ公前交差点は都会の雰囲気を描写できる上、空間を広めにとれるため引きのカットをいろんなアングルから撮れることが作り手にとって魅力なんじゃないかと勝手に思ってます。

で、その渋谷の街とその渋谷に隣接する異世界「渋天街」が舞台のお話です。
お約束のハチ公交差点前もしっかり出てきますので、渋谷ファンは要チェックです。


家族関係で闇落ちしている少年“蓮”の視点から物語は始まります。夜の渋谷を走り回ったりするのですが、この時の背景しかり通行人の描写、防犯カメラを使った数枚のカットなどの工夫はさすが劇場版といえる作画です。ひょうんなことから迷い込んだ渋天街もプチ千と○尋の幻想的な作りだったりと導入はバッチリでした。ただプチ神隠し感が出たことで、否が応でもポスト宮○駿を無駄に意識させちゃったかもしれないのは余計だったかも。

物語は、作品タイトルやポスターの絵柄からバケモノ(熊徹)と蓮(または九太)の親子関係または師弟関係を軸とした展開が予想され、実質その通り進んでいきます。ただそこに焦点を絞り過ぎると中盤以降の追加要素に混乱してしまうかもしれません。《詰め込み過ぎだよん》という評はしかりで、父子愛というメインテーマを補足するための追加要素がわかりづらいです。父子関係に加え蓮の成長も描こうとしてますので尺を考えればギリギリ、劇場版の宿命とはいえ、多くを観客の解釈に委ねてます。


じゃあ自分はどうだったかというと、、、普通におもしろかったです。
ただもうちょい脚本はわかりやすく出来なかったかと注文はあります。
テーマは普遍的なものを扱ってますので、その一点突破で感動するかもしれない佳作と良作の中間と言っていいでしょう。


熊徹はいい味出してました。大正生まれか昭和一桁世代の佇まいです。イメージは星一徹(大正)か銭形のとっつぁん(昭和一桁)あたりでしょうか。頑固親父かと思いきや猪王山から子供のようと指摘されてる通り、がきんちょのようでもあります。このへんのイメージはLEONっぽい気もします。子供(っぽい大人)と子供の組み合わせもなんとなくLEON。


なにかと評判の悪いリアル俳優が声優を務める劇場作品の例に漏れず、本作もそうなのですが、全く違和感のない方がお一人いたと思います。
うさぎの宗師さま役津川雅彦さんです。 
{netabare}「お前という奴は迷いなど微塵もない眼をしおってぇ」{/netabare}
合掌…


細田作品のおおかみこどもの雨と雪では母子の愛を、本作では父子の愛ということになるんでしょうが、なかなか難しいのかもしれませんね。母と子の組み合わせが物語を作りやすいのかもしれません。であれば父と子の関係を扱った本作は意欲作ということでいいんだと思います。

{netabare}「君は俺と同じだよ。バケモノに育てられたバケモノの子だ」{/netabare}
蓮が初めて言葉にして父親と認めた瞬間、親父冥利に尽きるなと感じた瞬間でした。目の前で言われるかいなくなってから言われるか、男にとってはどうでもいいことかも。
多少のご都合展開は目を瞑って親父の自分が自己投影できたので評価が甘くなったことは認めよう(笑)


ちょっと気になったところはネタバレで隠します。

■白鯨の処理
{netabare}蓮と楓を繋いだメルヴィル著の『白鯨』。たしか船長さんが船もろとも鯨と運命を共にした話だったことは覚えていて、本編では一郎太が鯨に化けたあたりから嫌な予感しかしなかったのですが。。。
{/netabare}

以下ほぼ私見かつ妄想です。

■楓の役割って
{netabare}主人公と同年代の女の子だからといってヒロインではありません。九太が蓮に、彼が人間界に戻るための触媒と思えばたぶんすっきりします。
序盤、多々良と百秋坊が触媒となって蓮と熊徹を結びます。楓はもともと蓮が持っていた好奇心を現実世界に落とし込む存在として役割を果たします。
途中から出てきたのもあって恋愛要素を前面に出すと話がぼやけるため、あのくらいの按配で良かったことでしょう。{/netabare}

■女よ、GOMEN
{netabare}虎徹への弟子入り直後、剣士としての成長きっかけとなったのは母の幻影「なりきる。なったつもりで」の一言。宗師さま巡りを経て『大事なことは自分で見つける』と気づきがありました。これまで他人のせい、自分の殻に閉じこもっていた蓮が一皮むけるために母は必要でした。
楓もそう。8年ぶりに人間界に戻ってきた蓮は楓がいなければ路頭に迷って野垂れ死にしてたかもしれません。一郎太とのバトルでも早まって差し違えて終わってたかも。
父子愛がテーマの作品で、といいつつも結局女がいなければ何もできないのが男だったりするような。こうゆうこと言うのは女性に言わせれば男の甘えだそうです。{/netabare}



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2019.01.19追記
《配点を修正》


「おおかみこどもの雨と雪」で母子の愛、本作は父子の愛。
私は昭和の人間なので、父と子ってペラペラ話し合う印象が薄く、その延長線上、エンタメとして成立しづらいのでは?と邪推。
「クレイマークレイマー」のようなのも良いが、頑固一徹親父とその息子の物語をこの時代にこそ観たいとぞ思う。そういう意味で本作は及第点です。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 40

〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

観やすい作品ですね

細田守監督作品は夏の定番ですね。
確かに夏に合います。夏設定が多めだからかな。
あらすじは
クマのようなバケモノ熊徹と9歳の人間の子供九太との師弟関係を超えた親子の大切さ(今回は産みの親ではなく育ての親ですが)を学ぶ物語となっております。
子供を育てるのは大変なこと。
色々な事を教えているつもりでも、教えられることがあることもまた事実。
そこは一人の人間としての尊敬を忘れてはいけないと思っております。
また、親のありがたみは失ってからわかると言いますが、まさにそのとおり。
親にも感謝の気持ちを忘れてはいけませんよね。

オオカミ子どもの雨と雪のレビューでも似たようなコメントを書きましたが、特に大人に響く作品ではないでしょうか。
夏の季節は細田守監督作品を通して親と先祖そして子にも感謝をしましょう。
これからも楽しいアニメライフが過ごせますようよろしくお願いいたします。(笑)

投稿 : 2025/01/11
♥ : 30

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

心の中・・・

人とバケモノの世界が交錯する渋谷渋天街。
みなしご九太とあらくれ熊徹の躍動感あふれる物語です。

九太と熊徹の師弟とは思えぬ言い争いが楽しい。
こんな師弟いないだろうと思いつつ・・・
心のままの本音トークが好きなんです、私。
こんな関係、お互い成長せざるを得ませんね。

心の闇とは何かが基本テーマ。
人は誰しも闇を抱えているもの。
その闇を深くするのも人だし、癒すのも人。
また、心の闇に何を宿すかで全く異なった結果となる。
そして、闇によって成長するのも人なんだ。
心の中に灯を・・・そんなことを感じた作品でした。

細田作品ということでなめてました。
申し訳ありません。
まず、絵の美しさと生き生きした動きに感心。
声優さんの素人感も気になりません。
それに何よりも伝えたいことが真っすぐ感じられました。
まさか、こんなに感動するなんて・・・
次回作に期待です。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 29

68.7 3 戦いで熱いなアニメランキング3位
劇場版 TIGER & BUNNY -The Rising-(アニメ映画)

2014年2月8日
★★★★☆ 3.9 (311)
2181人が棚に入れました
一度引退を決意したもののヒーローに復帰したワイルドタイガーこと鏑木・T・虎徹とバーナビー・ブルックス Jr.。復帰から数ヶ月後、2部リーグのヒーローとして活躍する2人は、相変わらず言い合いをしながらも日々、街の事件・事故の解決に取り組んでいた。そんな中バーナビーは、スカイハイ、ブルーローズ、ドラゴンキッド、ファイヤーエンブレム、折紙サイクロン、ロックバイソンらHERO TVで活躍する1部リーグのメンバーを見て、1部に復帰したいとこぼす。虎徹はバーナビーを諭しつつ複雑な思いを抱くのだった。一方、“マーベリック事件”によりオーナー不在となったアポロンメディアは、新たにカリスマ実業家のマーク・シュナイダーを新オーナーに迎え会社の立て直しを図っていた。立て直しの一環として、シュナイダーはバーナビーを1部リーグへ復帰させる。だが、バーナビーの相棒はワイルドタイガーではなく、シュナイダーがスカウトした新ヒーロー、ゴールデンライアン(ライアン・ゴールドスミス)だった。時を同じくしてシュテルンビルトでは奇妙な事件が起こり始める。街に古くから伝わる女神伝説になぞらえた不可解なものだったが、それはシュテルンビルトを揺るがす未曾有の大事件への序章に過ぎなかった…。

声優・キャラクター
平田広明、森田成一、中村悠一、寿美菜子、楠大典、伊瀬茉莉也、津田健次郎、井上剛、岡本信彦、遊佐浩二、小山力也、水樹奈々、麦人、大塚芳忠

PPN さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

がんばれ虎徹おじさん O(`・ω・´)O

2014年完全オリジナルストーリーで公開された
“TIGER&BUNNY”2作目となる劇場版作品。

面白かったアニメ本編、劇場版Beginningと視聴済。
完全新作であるこのRisingはイヤでもハードルが
上がってしまいましたw

ストーリーはアニメ本編のその後。
活躍するのは新キャラを含む他のヒーローたち。
その陰で『ヒーロー』として悩み、必死にもがく
虎徹の姿を上手に描いています。
虎徹おじさんの活躍を期待していた方には
ちょっと残念な展開かも知れませんね^^;
ただ、『見せ場はアクションだけじゃない』という
いかにもタイバニらしい演出がとても良かったと思います。

独特のアメコミ風作画は健在。
アクションシーンはさすがの一言!
迫力満点で格好良かったです(*´∀`*)♪
ブルーローズ可愛かっただす(*´∀`*)♡

それにしても、虎徹役の平田広明はハマってますねw
いつものレギュラーメンバーも好演♪
個人的にはファイヤーエンブレム役の津田健次郎が熱かったです!
中村悠一、大塚芳忠、小山力也、水樹奈々とゲスト声優も豪華。
UNISON SQUARE GARDENが今回も主題歌を担当。
しっかりと世界観に合わせた良い曲になっています♬


期待通りTIGER&BUNNYという作品の世界観が
凝縮された素晴らしい出来だと思いますヾ(≧∇≦)
「まだ視聴してない」という方には
ぜひ、この世界観を味わって頂きたいです!

正直、100分の劇場版では時間が足りませんw
TVアニメ2期希望します♪♪



《キャスト》
ワイルドタイガー/鏑木・T・虎徹(CV.平田 広明)
バーナビー・ブルックスJr.(CV.森田 成一)
ゴールデンライアン/ライアン・ゴールドスミス(CV.中村 悠一)
ブルーローズ/カリーナ・ライル(CV.寿 美菜子)
ロックバイソン/アントニオ・ロペス(CV.楠 大典)
スカイハイ/キース・グッドマン(CV.井上 剛)
ドラゴンキッド/ホァン・パオリン(CV.伊瀬 茉莉也)
折紙サイクロン/イワン・カレリン(CV.岡本 信彦)
ファイヤーエンブレム/ネイサン・シーモア(CV.津田 健次郎)
アニエス・ジュベール(CV.甲斐田 裕子)
鏑木楓(CV.日高 里菜)
ルナティック/ユーリ・ペトロフ(CV.遊佐 浩二)
マーク・シュナイダー(CV.大塚 芳忠)


《主題歌》
『harmonized finale』/UNISON SQUARE GARDEN

投稿 : 2025/01/11
♥ : 25
ネタバレ

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

自分と誰かを比べないこと。みんなそれぞれ違うけど、それでいい。

TIGER&BUNNY(タイガー&バニー)、
略してタイバニの劇場版第二弾♪

テレビシリーズ最終回の
その後の物語が描かれています。

ヒーローたちが帰ってきたよ♪

タイバニを全話見ていなくても、劇場版第一弾さえ見ていれば、
ストーリーをつかむのは問題ないと思います。

100分ほどの作品です。


● ストーリー
超能力を使える能力者・NEXT(ネクスト)が
ヒーローとして市民を守っている近未来の街。

二部リーグのヒーローとして活動中の
ワイルドタイガーこと虎徹(こてつ)&バーナビー。

会社の方針で、
一部リーグに復帰できることに!

だけど復帰できるのはバーナビーだけ。
虎徹の代わりに新しいヒーローがスカウトされていた。

その頃街では、
伝説の女神を模した不気味な事件で大騒ぎだった。


ヒーローをやめた虎徹の姿は
なんとも寂しいものがあって…。

やっぱり彼は、
ヒーローとして動き回っている姿が一番合っている♪

肝心の映画の内容は、うーん…。
なんだか途中で飽きてしまいました。

ストーリーかな、
ストーリーに飽きたのかな。

ヒーローいっけええええ!な見どころも
全体的に少なかったし。

敵もぼんやりとしていて、
ひとつの事件が引き延ばされている感じがしました。


しかし!

抑えるべきポイントは
よくわかっていらっしゃる!

ラストシーンまでに私が見たいと思っていたポイント、
{netabare}
虎徹の見せ場、
タイガーとバーナビーのコンビ復活、
そしてヒーロー総活躍…。 {/netabare}

これらをしっかり見せてくれました!

山場、ラストシーン、そしてEDまでの流れが、
すっごくよかったです!!興奮したわー!


≪ 個性 ≫

今回のヒーローたちは、
何かしら悩みを抱えている様子が描かれます。

それぞれの悩みは違うけれど、たどり着いた結論で共通しているのが
「どんな自分もそれでいいんだ。」という個性に対する受容。

それぞれがこれまでの殻を破った
新しい一面を見せてくれました^^

自分らしさに対する葛藤を受け入れるには、
仲間の存在が欠かせなかった。

「おまえはおまえだ。」的なことをさらっと言える関係、
素敵なライバル関係だなーとかっこよく思ったよ^^

見ている人にも「おまえはおまえだ。だから自信を持て。」と
応援したいメッセージも込められていたのでしょうね。


● キャラクター
新しいバーナビーのパートナーが、
今回のNEWヒーロー・ゴールデンライアン。

嫌な奴だなーと思っていましたが、
だからこそ前パートナーの虎徹のよさが際立つというもの。笑

さらに中村悠一さんの声が好きなので、
嫌いになれませんでしたw


ヒーローたちはみんな相変わらずかっこいいですね♪

私のお気に入りはTVシリーズから変わらず、
ずっと虎徹です^^

今回もかっこいいおじさまだったわ♪


● 音楽
【 OP「ネメシス」/ NOVELS 】

前作に引き続きNOVELSが担当で嬉しい♪

前作のOPの方が個人的には好きですが、
こちらもOPらしい雰囲気の曲で、悪くはなかったと思います^^


【 主題歌「harmonized finale」/ UNISON SQUARE GARDEN 】

きましたよー、神曲ですよ!!

前作の主題歌も大好きなのですが、
この曲はそれを越えてきた。

タイバニきっかけで
ユニゾンの曲が大好きになったのですが、

この曲、私の中のユニゾンの曲ランキングで
トップ5に入ると断言できるほど好きな曲なのですよね♪

曲単体も好きだったのですが、
ラストシーンとこの曲のイントロへの流れがまた素晴らしい…!

なんかもう、
感極まって泣きそうになりました(´;ω;`)笑


● まとめ
これまでのヒーローたちには深みを。
NEWヒーローで新しい風を。

そしてやっぱりヒーローかっこいいな!という満足感を。

完成度の高さを底上げする総合力は
さすがだなと思える劇場版でした♪

完全新作ストーリーですし、
タイバニが好きなら、きっと楽しめると思います^^

投稿 : 2025/01/11
♥ : 18

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

バンダイチャンネル様、ありがとうございました。

たまたま5/24のバンダイチャンネル様無料放送を当日に知り、無事視聴できました。
発売までまだ時間あるのに、太っ腹ですねえ。好感度↑です♪。今後もぜひお願いしたいです。

本編見たのはすいぶん前なので久々の視聴でした^^。
しかし、すぐに当時の熱さが蘇ってきましたね。
やっぱこの感じ♪・・という感覚です。

ストーリーは本編以降の続編なので新鮮な感じで楽しめました。
”程よい意外性”と”お約束”がいい感じで絡み合ってます。
以前本編視聴時に若干うざく感じられたバーナビーの苦言セリフも、
本作ではなつかしさと愛情にあふれるセリフに感じられました。

キャラのデザインがどのキャラも大人っぽく成長したのかな?。
みんな魅力UPしていましたね。
あと、短い時間の中でも各キャラの個性をちゃんと演出してたのがよかったです。
不意な細かいネタも満載で思わず笑えた。

アクションシーンは、なんかもうハリウッド映画を意識したつくり?に感じました。
もう境界線がなくなってる気がする。
ワイヤー移動のところも視点が臨場感たっぷりでスピード感ともに楽しめました。

また主人公の年齢ならではの悲哀、喜びも絶妙に描かれていて、感慨深かったです。
学生時代に一度見て、虎徹くらいの年齢になってからまた視聴してみるのもいいかもです。

ひさびさに本作が見れてとても幸せでした。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 17

81.0 4 戦いで熱いなアニメランキング4位
劇場版 呪術廻戦 0(アニメ映画)

2021年12月24日
★★★★★ 4.1 (348)
1455人が棚に入れました
『呪術廻戦』原点 愛と呪いの物語-。

集英社「週刊少年ジャンプ」で連載中の、芥見下々による漫画作品「呪術廻戦」。2018年3月から連載が開始され、人間の負の感情から生まれる呪いと、それを呪術で祓う呪術師との闘いを描き、既刊16巻にしてシリーズ累計発行部数は驚異の5000万部を突破。2020年10月から2021年3月までは毎日放送・TBS系列にてテレビアニメが放送され、深夜アニメ枠ながら、高視聴率を獲得。定額制動画配信サービス全体の視聴者数週間ランキングでも約2カ月に渡って1位を記録し続けるなど、一大ムーブメントを巻き起こした。(GEMランキングクラブ調べ/2021年1月23日~3月20日の毎週土曜に過去1週間の視聴作品を調査)

そして、2021年12月24日。『呪術廻戦』は映画となって新たなステージを迎える。劇場版で描かれるのは、既刊単行本の中でも人気のストーリーの一つである『呪術廻戦』の前日譚、「呪術廻戦0 東京都立呪術高等専門学校」。通称“0巻”。

『劇場版 呪術廻戦 0』―これは、呪術廻戦の原点の物語であり、“愛と呪いの物語”。
ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

呪いの子

MAPPA制作。

本編主人公虎杖が呪術高専入学前の、
呪術廻戦の原点にして愛と呪いの物語。
乙骨と里香の純愛は世界を救うのか!?

迫真の映像表現、音楽と魅力で溢れている。

乙骨の声の演技が緒方恵美だけに、
否応なしに碇シンジを想起させますが、
人を傷つけることを怖れて、必要以上に、
他者との交流を避ける分、結果は同じでも、
その向き合い方は真逆なのかも知れない。

乙骨がどうにか、人生を能動的に、
その生きる意義を見出す物語なのです。

後半になるほど、面白さは加速されていく。

対する夏油が、仕掛けた殲滅戦には、
{netabare}強力な特級過呪怨霊である祈本里香を、
我が物にしようと意図するものだが、
そこには彼なりの人の在り方、生存戦略がある。
夏油は強者が弱者に適応するという、
矛盾が成立してしまっている世界を、
底なしの呪力で破壊し見直そうとしている。{/netabare}

呪術師の楽園はそこにあるのか!?

楽しみに続報を待ちたいと思います。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 35
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

未だに消化しきれない特級濃度の前日譚

原作コミック『呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校』は未読。

2021年末公開後まもなく劇場鑑賞済。

原作シリーズ未見状態で鑑賞するとスッキリしない感じがあって、
長らくレビュー書きあぐねていました。

乙骨の“純愛”は本作だけでもある程度理解はできるのですが、
対峙する夏油(げとう)の“大義”については映画だけだと、
非術者を“猿”と見下す典型的な人類見下し型イカれボスキャラという表層しかすくえなくて。

それでいて夏油の大義形成の経緯を示唆するカットもあったりするので、
こりゃ夏油の真意を知るまではレビュー書けないなとサボりを正当化して約1年半w

TVアニメ2期「懐玉・玉折」にて正義漢だった夏油が最悪の呪詛師に転落していくいきさつを共有できたので、
2期が閑話に入っている合間を縫って本作を配信で再視聴しました。


【物語 4.0点】
節目節目で振り返る価値のある濃厚な前日譚。

1回目鑑賞時は、TVアニメ1期にて頻出した、呪いこそ人間らしいとの作品の主張を補強する視点で。
{netabare} 「愛ほど歪んだ呪いはない」{/netabare} との五条悟先生の持論も噛み締めた上で。

2回目鑑賞時は、非術師の人類鏖殺(おうさつ)を正当化する夏油一味の視点も交えた上で。
悟ならやれるのに何故やらない?との夏油の苛立ちも考慮した上で。

角度を変えたら違った味わいが滲み出て来る。
骨太の世界観に支えられたシナリオには噛み応えがあります。


2度の鑑賞を経ても尚、整理し切れないのが五条悟と呪術協会との関係とその真意について。

悟が協会の“おじいちゃんたち”の何に苛立っているのかは、
{netabare} 「若人から青春を取り上げるなんて許されていないんだよ。何人たりともね。」{/netabare}
との発言からもある程度推察できます。
人類が呪いを生み出すからと言って、禁忌を増やし過ぎたら人間性の否定ですからね。

ただ悟や協会が人類と呪いの管理について、どの辺りを落とし所にしているのか?論点は未だおぼろげ。
TVアニメでの虎杖悠仁の取り扱い方針の違いから、悟の方が呪いや人類の活動に関してある程度寛容なのだろうか?とは思いますが。

これは悟の真意を知った段階、或いは最後、{netabare} 悟が夏油に囁いたセリフが明らかになった{/netabare} 時点で3回目観ないとw
ただ色々なテーマを持って繰り返し挑むだけの価値のあるストーリーだとは思うので、
私は再々見の機会を楽しみにしております。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・MAPPA

相変わらず真っ正直にキャラを直線的に動かさない。
一つとしてパターン化された感じがしない複雑な動線で構築されたバトルアニメーションには傑出したエンタメ性が宿ります。
私のお気に入りは駒のようにクルクルと回りながら呪霊を切り刻む禪院真希のアクション。

近年、作画とCGの融合をビジョンとして掲げる同スタジオ。
1期で全て作画だった呪霊ですが、劇場版ではサソリと魚群はCGにしました。
というのは見ていればCGだよなと分かります。
が、呪術高専でのバトルシーンなどの背景にもCGが。
などというのは言われないと分かりません。

制作現場では、このカットは作画で行くか?CGで行くか?
判断が付かない場合は両方のパターンでパイロット映像作って比較検討したりしたそうで。
そういう意味でも本作は、当時の作画とCGがせめぎ合う最前線だったのだと思います。


そんな作画とCGの“つなぎ目”をスムーズにする上でも注目したい制作集団がsankaku。
本シリーズでも“帳(とばり)”が下りる映像などでお馴染みの同グループ。
3Dモデリングとアニメーションの架け橋として活躍するsankakuの名前。
スタッフ欄で発見する度に、遅れ気味な日本アニメのデジタル化の進展を確認して、嬉しくなるクレジットの一つです。


【キャラ 4.0点】
主人公少年・乙骨優太。
気弱な少年だが、行動を共にする“特級過呪怨霊”折本里香の力により特級として呪術高専へ。
「生きる力」への渇望で一皮むけて行く乙骨の姿は、
「正しい死」を求めて呪術師になった本編主人公・虎杖(いたどり)悠仁とは志向性が対称的。
その生を求める乙骨の力こそが{netabare} 死んだ里香を呪った源泉。{/netabare}
生と呪いは表裏一体。本作の掲げるテーマは誠に悩ましくて中毒性があります。

禪院真希、狗巻棘、パンダ。
乙骨と同級の1年生つまりTVアニメ1期の2年生の先輩たちが格好良いのも高ポイント。
彼らの心情を理解すると1期「京都姉妹校交流会編」がまた観たくなります。


2期「懐玉・玉折」視聴前後で、ガラリと印象が変わるのが“百鬼夜行”を引き起こした夏油らの呪詛師グループ。
夏油が体術もイケる口というのも初見時は、手強いラスボスを演出する平凡なスパイスといった印象でしたが、
2期視聴後に再見すると{netabare} フィジカルお化けの伏黒に惨敗した{/netabare} 教訓も踏まえてメッチャ鍛錬したんだろうな?と妙な感慨を覚えます。

夏油配下の枷(はさ)場奈々子&美々子姉妹にしても、
気に食わないオヤジは狩って吊るす!けしからんギャルといった第一印象でしたが、
事情を知った上だと、{netabare} 術師に無理解な人間たちに迫害されていたあの幼い双子が、{/netabare}
よくぞここまで立派な呪詛師に育ったと、ちょっとだけ感動しちゃう不思議w


【声優 4.5点】
主人公・乙骨優太役には緒方 恵美さんを指名。
2021年は『シン・エヴァ』の碇シンジ役に続き、興行収入“100億の女”連発となった緒方さん。
自己否定感に苛まれる少年の鬱屈と、それが自己肯定感に転化した時の世界を揺るがす程の爆発的なエネルギー。
キャリアの中でこうした表現を積み重ねてきた方の主演はまさに適任でした。

そのCV.緒方さんと、呪いに成り果ててまで愛を語らう相手となった折本里香役には、
花澤香菜さんを選出。
定評のある可愛らしい少女ボイスから、禍々しい呪い溺愛ボイスまでカバーする流石の芸域の広さ。
クライマックスの{netabare} 乙骨の「いっしょに逝こう」に対する{/netabare} 狂喜の叫び声の演技には周りのキャスト、スタッフ陣も震撼したのだとか。
実際、何度聞いてもネジが飛んでいて凄まじいですw


天才・五条悟を足止めするアフリカンな呪詛師・ミゲル役には天才・山寺 宏一さんを起用。
時間稼ぎにしては豪華過ぎるバトルシーンをベテランの妙技が支える“百鬼夜行MVP”
ミゲルさん噛ませ犬で終わるかと思いきや、まだ先があるみたいなので、キャスト共々再会を楽しみにしています。


【音楽 4.0点】
劇伴は堤 博明氏、照井 順政氏、桶狭間 ありさ氏。1期の三者共作体制が継続。
OPの「Greatest Strength」では英語詞バラードも交え劇場版のスケール感を盛り上げる。


ED主題歌はKing Gnu。
「逆夢」はジックリと愛を語るバラード。
「一途」は狂おしい想いを叫ぶアップテンポナンバー。
いずれも上記の{netabare} 「愛ほど歪んだ呪いはない」{/netabare} との持論など毒も織り込んだ上々のタイアップ。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 28

takato さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

作画は良くても溜めがないのでは上がらない。こんなんで愛を語らいでか!。

 鬼滅ほどじゃないがヒット中の新作を見てまいりました。結論を言うと、TVアニメと同じ良さと悪さががある。つまりTVアニメが好きな人なら大きな不満はないでしょうが、そうじゃない人には物足りないでしょう。


 バトルシーンの作画が良いのは、もう言い尽くされてることなので今更言いません。ただ、本作は背景美術のレベルが高い!。特に高専周りの場面は、密度とスッキリとしたセンスが調和していて見事。ユーフォーほど深海のような暗闇に対する耽溺や、京アニのような光に対する過剰なほどの拘りとも違う味わいがあります。


 正直言いいますとバトルに読み合いも何もないし、積み上げたもんが一気に爆発する感覚がないからせっかくの作画もイマイチ上がらないのだが。


 ただ、問題のはキャラとストーリーという肝心の部分は弱いということ。本作は連載前の短期読み切りだから仕方ない面もあるが、そこはブラッシュアップが必要だったろう。


 シンジ君丸出しな乙骨君はシンジ君ほど病んでないし、溜がないからリカちゃんを使いこなせるようになる瞬間も、仲間との絆が結ばれたカタルシスも無し。予告でやってた「お前なんで呪術高専に来たんだよ!」なシーン、終盤のクライマックスくらい重要な場面かと思ったが早々だから重さがない。そもそも乙骨君の苦しみの過程も、リカちゃんとの愛の過程も描かれてないからなんで悩んでんの?って感じ。


 そもそもリカちゃんの存在があまりに抽象的というか、断片的な思い出ばっかだから実は乙骨のイマジナリーフレンドなんじゃ?くらいに思ってしまった。自分の過失で死なせてしまった違う女の子を核にした自己防衛のために作りあげた孤独な乙骨の哀しみの産物くらいやって欲しかった。なんでリカちゃんがあんな力があるのか?の説明もジャンプお得意のアレでギャグ気味に言われても苦笑ですわ。


 敵役の魅力不足とか、短い尺で説明的なエピソードが多いとか、相変わらず修行や努力を魅力的に描けてないとか他にも問題があったけど、根本は呪術廻戦だけじゃなく他のヒット作品にも見られる弱点に行き着くように思えた。即ち全ての基本である筆力という単純な能力の不足である。


 なんとなく王道とされるようなシチュエーションや設定を持ってきたり、過去のヒット作のエッセンスというか風味を軽く持ってきても、その面白さを支えていたキャラの魅力を効率的に描きこむという基本ができてなきゃ全てが弱くなる。やたら過去回想で重めのエピソード入れときゃ、キャラを描き込めるだろってのはナンセンス。やたら安易にトラウマが云々な作劇連発は辞めたほうがいい。


 出落ち的に派手で奇抜な魅了あるビジュアルと設定を持ってきても、掘り下げていくと常識的な良い人ってくらしか出てこないのはキャラクターを創造するという行為に対する愛と能力が未熟と言わざるをえない。人間ってもっと複雑なもんよ。


 ヒットしてようがなかろうが、そこを抑えてる人は過去の作品から要素を持ってきてようがなんだろうが面白い作品を作れる。面白い作品に必要な条件というのを考えていくと、色々あるけど最終的にはそこに行き着くように思える。シンプルでも太い線のキャラを描き込めるかどうか。なんとなくの雰囲気やジャンルで価値が決まるわけじゃない。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 25

72.0 5 戦いで熱いなアニメランキング5位
劇場版 Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 雪下の誓い(アニメ映画)

2017年8月26日
★★★★☆ 3.8 (143)
805人が棚に入れました





「話をしようと思う。俺と、美遊の……これまでの話を」

世界は滅びに向かって進んでいた。
その歩みを止められるのは、〝聖杯〟たる美遊の犠牲のみ。
世界か、美遊か——。
〝世界の救済〟を掲げるエインズワースが突きつけられた問いに対し、
イリヤが出した答えは、両方救うという単純な〝ワガママ〟だった。

戦いは小休止を迎え、一行は美遊と士郎が育った家に身を寄せる。
団らんのなか、士郎は、美遊との過去を話し始めた。

あらゆる願いを無差別に叶える神稚児だった美遊。
士郎は、切嗣と暮らしていた家に、身寄りのない彼女を引き取った。
それから、5年。二人は本当の兄妹のように平穏な暮らしを送ってきた。

しかし、そんな日常は突如として終わりを告げる。
美遊の生家へと訪れた二人。その前に、美遊を“奇跡”として希求する樹里庵が姿を現し——。

美遊と士郎、エインズワースの因縁が、ここに語られる。


声優・キャラクター
杉山紀彰、名塚佳織、門脇舞以、花江夏樹、下屋則子、小山力也

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9

プリズマ☆イリヤの大事な一作ですので、新作放送前に見ておいた方が良いですね。

2017年公開の劇場版アニメ 90分

原作 ひろやまひろし TYPE-MOON 監督 大沼心 脚本 井上堅二 水瀬葉月
制作 SILVER LINK

Fate/stay night のスピンアウトであるテレビアニメ「プリズマ☆イリヤ」シリーズの一作。
スピンアウトと言うわけでは無くて、一期の前日譚のようなもの。

放送分のプリズマ☆イリヤ(4回に分けて放送)は全部観たので、
まあ、当然と言うべきか、この作品も観ることになりました。

作風ですが、期待したロリ魂はほとんど見当たりません。
イリヤシリーズと言うよりプチ聖杯戦争になってます。

主人公は「衛宮士郎」で、ほぼ一人舞台。
この作品はfate衛宮物語とかのタイトルにしてラストでええー!って方がヒットしたのでは?
と、思ってしまいました。
まあ、監督と制作会社を見れば即バレですが。

ここ2年のfate祭りの一環として、プリズマ☆イリヤもなんかやれよってノリかな。
内容はイリヤファンもfateファンも楽しめるように工夫されたもので、
衛宮士郎のしつこくない、コンパクトな戦闘アクションシーンが堪能できます。

舞台はいつもの冬木市なんですが、いろいろ様子が違う、
なんてことは、プリズマ☆イリヤ ドライ!!を見た人ならすぐ納得できるでしょう。
プリズマ☆イリヤドライは陰鬱としたムードと物語でありながら、
イリヤ役の門脇舞以のチャーミングな演技で楽しい作品になってましたが、
この劇場版は士郎主人公と言うことで、まさかの男くさい作品です。
二兎を追う物はって感じでイリヤファンにはちょっと辛い作品です。

ラストは一気に晴れ晴れとイリヤ一期に繋がってほっとしますので、
イリヤファンなら観るべき価値は十分にあります。
ステイナイトのファンは?まあスピンアウトとして戦闘を楽しめますね。

よくよく考えると、両方取り込んで上手くまとめた作品だとは思います。
縦ロールの女の子とかちょっと期待したんですが・・・

イリヤ全部観た人なら必見。
そうでない人はプリズマ☆イリヤのほうが必見です。

評価はイリヤたちの活躍が無いのでややマイナス。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 15

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ああ、勘違い

さあ、完結編だ~
と、勢い込んで観たところ、全然違いました。
前情報なしに観るって怖い。
思いっきり肩透かしです。

観終わったあと、ドライの最終回を確認すると・・・
衛宮士郎が「俺と美遊のこれまでの話を」って言ってるではありませんか。
完全に忘れていました。
ということで、この作品は回想編です。

しかしまあ、この並行世界は暗いこと。
夜とか雪のシーンばっかり。
それに、オールシリアスだし。
明るいイリアは最後にちょろってだって。

さあ、美遊の謎も解けたことだし。
次は完結編でイリヤのキレのいいツッコミを観るぞ。
えっ、まだ?
こりゃまた失礼しました。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 10
ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

涙なしでは語れないプリズマ☆イリヤ始まりの物語

この劇場版は全編シリアルタッチで描かれています。
そして最後はとても感動します。
こんな素晴らしく温かい映画を制作された監督さんに感謝します。


この物語の主人公は、衛宮 士郎。そしてヒロインは、美遊。
イリヤはエキストラ程度にしか登場しません。
そしてこの場所は、パラレルワールドのFateの世界

士郎と衛宮 切嗣は、人類救済の方法を求めて各地を回っていました。
そして冬木市に着いたとき、街が崩壊する瞬間を目撃します。
ここで士郎は、崩れ落ちる家から美遊を救い出すのです。

やがて切嗣は亡くなり、士郎は美遊と兄妹のように暮らします。
士郎は、美遊がこの世界での聖杯だと知っていました。
実遊は、生まれたときから聖杯として死ぬ運命にあったのです。
でも、人類を救済するために美遊を犠牲にすることなど、士郎にはできません。

しかし、エインズワース家のジュリアンが美遊を奪います。ジュリアンは美遊を聖杯として利用するつもりです。
そして、ここでも聖杯戦争が始まるのです。

士郎は、さくらが残してくれたカードを使って聖杯戦争に参加します。
そして…
{netabare}
苦難の末に士郎は勝者となります。

聖杯戦争の勝者は、自分の欲望をかなえるために聖杯を使いますが、
士郎の願いは、たった一つ とてもささやかな願いでした。
{netabare}
美遊を幸せにすること、美遊が笑顔になること。たったそれだけです。
{/netabare}
この士郎の願いにより。美遊はイリヤたちが住む世界へと旅立つのでした。
そう、これはプリズマ☆イリヤの始まりの物語だったのです。

こんな願いならば、神様はきっと喜んでかなえてくれると思います。
この願いのために全身傷だらけで戦いぬいた士郎の優しさに感動します。
士郎は人間として素晴らしく温かい人でした。
こんな優しさに満ちたFateならば、私は大好きです。
{/netabare}

この映画を最後まで見て、ふと思ったことがあります。

もしかして私は、大きな勘違いをしていたのかもしれません。
プリズマ☆イリヤシリーズの4期 42話の壮大な物語は、実は美遊の成長を描いた物語なのではないでしょうか。
もちろん主人公はイリヤですが、美遊が笑顔になるための物語なのかもしれません。

だから、あんなに無駄なように思えたテレビシリーズのドタバタ騒動も、実は美遊が笑顔になるために仕組まれたことのように思えてきました。
現に、プリズマ☆イリヤ ツヴァイ ヘルツのオープニングの映像は、美遊に焦点を当てて制作したものです。
そう考えると、監督の大沼心さんは物語の本質を熟知された方のように感じます。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 9

73.6 6 戦いで熱いなアニメランキング6位
劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!(アニメ映画)

2021年10月1日
★★★★☆ 4.0 (50)
210人が棚に入れました
マクロスΔの完全新作。

歌うことは生きること。

でこぽん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

なぜ、このような結末にしてしまったのか…

以下はあくまでも個人の意見です。

正直な話、マクロスΔの監督は、今までのマクロスシリーズの主張、守るべき大切なものを忘れているような気がします。

テレビ版もそうでしたが、劇場版では取り返しのつかない結末になってしまいました。

確かに戦闘シーンは迫力があり、歌も素晴らしいし音響効果も抜群です。
でも、最も大切なものを2つも捨ててしまっている。
それが何かすら、監督さんは気づいていないような気がします。

一つ目は、歌の力で戦いを終わらせることと歌の力で戦いに勝つことには、雲泥の差があります。そのことを忘れられたようです。
ミンメイもバサラもランカもシェリルも、歌の力で戦いを終わらせたのです。戦いに勝ったのではありません。相手を力でねじ伏せたのでなく、相手と理解し合えたのです。

二つ目は命の大切さです。歌うことで寿命が短くなるなんてマクロスシリーズの趣旨に反しています。

仮にマクロス7のバサラが登場して、歌の力でフレイヤに生きる力を与えたならば…
と、つくづく思います。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 9

ねごしエイタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

ごりごり、燃えた 燃え尽きたんよー

 マクロスΔの続きで、ハヤテやワルキューレら共に故郷に帰ったフレイヤだったです。
 突然の奇襲に立ち向かうワルキューレ、Δ小隊、特にフレイヤが命を賭けて歌うお話です。再び愛の告白、マクロスファン必見驚きのサプライズキャラ登場もあったです。

 以前の「劇場版マクロスΔ 劇場のワルキューレ」は、TV放送のアレンジ構成で少し話をラストも含め変えていたです。今回は完全新作、ワルキューレの歌が目立ちすぎる前回とは違い、フレイヤを軸にハヤテ、美雲、カナメ、レイナ、マキナ、ミラージュなどの絡み、以前明かされた謎を盛り込んだ作りになっていたです。

 フレイヤの里帰りも含めライブを行ったウィンダミアで、一体何が起こるのか?突然の出来事に話は、盛り上がりを見せるです。
 戦いのさなかに、全力を出すフレイヤに一体何が起きるのか?注目です。フレイヤを思うハヤテであったり、美雲であったりとどうなるのかなぁと思ったです。ワルキューレそのものの存在意義も見た気がしたです。

 敵の正体、目的、対抗戦力も何なのかな?設定だったです。「マクロス+」の要素を取り入れたΔならではな、演出も施されていたです。

 自分の身を顧みないフレイヤの決断、その先に何がおころのだろうか?衝撃の展開へと進むのです。人間にしかわからないともいうべき、歌の力を見せたと思うです。以前の戦いの終わった直後、地球人とウインダミアの間で互い全てを受け入れられなかった面も見れた流れで、一つにまとめることができたように見えたです。

 ED後のシーンは、ハヤテたちが受け入れた展開の中で残された希望のように、ハヤテと新たな命を見せたように思えたです。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 5
ネタバレ

石ころ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

油断して観たら、痛い目にあった...

同時上映の短編マクロスFの新作目当てで、合わせて観ました。正直Δの方にはあまり期待していませんでしたが、いい意味で裏切りられました。

詳述は避けますが、マクロスシリーズの肝とも呼べるストーリを占める柱は、歌、戦闘、そして三角関係という認識で、私はシリーズを通して視聴していました。テレビ版Δが公開されたとき、三角関係が薄まってると思って三本柱の一本が揺らいだと思って、やや残念に思っていました。

今回の劇場版視聴後、シリーズの三本柱と思っていた「三角関係」の要素は誤りで、歌、戦闘、そして「{netabare}悲恋{/netabare}」が本当の柱なのではと、思わずにはいられませんでした。今一度、この要素の視点でもって、シリーズを改めて視聴し直したいと思った次第です。河森監督、そして劇場版Δに携わった方々に、気付きをいただけたこと、素晴らしい作品に仕上げ公開していただいたこと、深く御礼申し上げます。心を入れ替えて出直してきたいと思います。

追記:マクロスプラス、7、そして若干Fの要素も、劇場版では含まれています。併せて視聴すればより楽しめると思います。

投稿 : 2025/01/11
♥ : 5
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